部下: 組織などで、ある人の下に属し、その指示・命令で行動する人。配下。手下。(goo辞書)
この「手下」のイメージが強すぎるからか。「部下」という言葉がきらいだ。私自身、職場では「上司」に位置する人もいるし「部下」に位置する人もいる。「上司」と言うことはあっても「部下」と言うことはない。
何故か。「下」と思っていないからだ。
「上司」も「上」とは思っていない。
「上司」も「部下」も上でも下でもない。
「上司」は「上司」としての役割があって、「部下」は「部下」としての役割があって、そこに上下関係はないと思っているからだ。
部・課・係の長と名のつく役職は、自身の裁量によって何をどうするか決定することが出来、その決定に責任を持たねばならない。
長と名のつかない役職は、自分の裁量は限られる変わりに責任を問われる範囲も限られる。
どちらが難しいか、と言われても一概にはいえない。所属する人数分の成果・利益を探求すること、自身に課せられた作業を全うすること。難しいか簡単かは人に得手不得手があるように、「上司」が簡単で「部下」の方が難しいと感じる人間もいるだろうと思う。一般的には「上司」の役割を全うできる人材の方が少なく、給与も高くなっている。
いきなり「上司」の役割が出来る人材は非常にまれで、たいていは「部下」の役割を全うできる人材が「上司」、その「上司」を全うできるようになってさらにそのまた「上司」へとステップアップしていくことで職場のピラミッドは形成されていく。
ピラミッドの上層部にいけばエラいか、といえばそんなことは無くて上層部の作業も下層部の作業も疎かしていいことなど無い。どちらの作業も重要。だから私は「上司」も「部下」もどちらも大事な人材だと思っているので「下」という字を使う呼び名がすきではない。
前置きは長くなったが、「部下」がすきではないので長々と弁明しつつ、どうやって人を動かすか、組織を動かすかというとても参考になった記事があったので紹介。
部下に「××をしなさい」といってはいけない
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・「正論」で部下を動かすことはできない
・周辺から追い込んで部下の「気づき」を促せ
・人は、だれかに説得されたくない生き物
日経ビジネスONLINE 小山昇の「こころ豊かで安全な経営とは何か」
人間が動くのは、やった場合・やらなかった場合での利害を認識したときであり、いくら正しいこと・その正しさを証明されたところで納得出来なければ動かない、と。
じゃぁどうすればいいんだ、の例が少しだけ掲載されている。
大変勉強にはなったが、そんなに他人に気を使って仕事をせねばならんのか。やらない奴には頼まない、異動させるなどの手段を考える私は「上司」には向いてないんだな、と実感。
でも、大きな事やりたかったら一緒に頑張れる仲間がたくさんいてくれた方がいいのは確か。
仕事に限らず。友達・家族へのお願い、子供にやって欲しいと思うことがあるのなら、参考にしたい。