プログラミングは好きですか?
プログラムをはじめる人へ、伝えたいこと。
はじめの記事はこちら

  1. プログラムとは
  2. プログラムの基本構造
  3. プログラマーの心得 ← 今回の記事
  4. プログラムは、プログラミング言語で覚えてはならない
  5. プログラミングの学習をはじめる前に覚えておきたいこと
  6. プログラミングする前の準備
  7. さぁ、やってみよう

プログラムに100点はない

プログラムに100点はない、と言われています。

100点のプログラムとは何でしょうか。
同じ動きをするもので 最速で処理されるプログラムでしょうか。
誰が見てもわかる、見やすいコードで記述されたものでしょうか。
想定外の事態が起きたとしても動き続けるものでしょうか。

優先すべきことが人によって違うため、
万人が認める完璧なプログラム、というのは難しいのです。
また、テクノロジーは日々変化しているので
完璧であり続けるプログラム、というものは存在しない
ということになってしまうのです。

プログラムは人の思考(何を優先として考えるのか)、
人の持っている知識から作られているため、
この世の中に全く同じものは、ありません。
昨日書いたプログラムは、今日書いたら
違うプログラムになることもあります。

難しいと感じてしまうかもしれませんが、
100点を目指す必要はありません。
これから紹介するポイントを意識すれば
あなたのプログラミングは良いものになると思います。

わからないは当たり前。

出来なくて当然です。わからなくて当然です。
どんな天才でも、どんなに経験が豊富で技術がある人でも
出来ない・わからないことは山ほどあります。

コンピュータは進化しています。
プログラムも進化しています。

新しい機械が生まれ、今までにない処理が行われれば
プログラムも新しい記述方法が生まれるのです。

プログラム言語は人が作っています。
コンピュータ・プログラムの進化に合わせ、
人がプログラム言語に新しい記述方法を追加・改善しているのです。

作った人でない限り、どんな天才でも
新しいプログラムの記述方法を知りうる術はないのです。

わからない・知らないことがあるのは当たり前です。
わからなかったら 調べればいいのです。
インターネットを使って調べてください。
あなたが躓いているところは、過去に誰かが躓いたところです。
あなたがこの世の中で初めて躓いたんだ というものはありません。

プログラミングの世界では、先駆者がいます。
大半の問題は、インターネット上に答えがあるのです。

「動いたからいいや」は 危険。

インターネットに公開されている情報は
参考になるものも、そうでないものもたくさんあります。

わからないと思って調べたら、
答えが書かれたWEBサイトを見つけたとします。
そこにコードが書かれていたとします。
コードをコピーしたら期待通りに動いたとします。

でも、それで終わりにしないでください。

何故動いたのか、自分は何に躓いていたのかを
自分なりに分析し、自分なりの答えを出してください。
何もわからずにコードをコピーしただけでは、
また同じことで躓きます。

最初は期待通りに動いていたとしても、
後日期待通りでなかったことになるかもしれません。
期待通りに動かそうと思ってもコードを修正することができません。

「動いたからいいや」と理解しないコードを組み込むことは
危険がある、ということを認識してください。

誰かに何かを伝えるとき、
自分の知らない言葉で伝えないのと同じです。
プログラムを組むときも、
自分の知っているプログラムを使いましょう。

正解は、ひとつじゃない。

人間が扱う言葉は、たくさんあります。
同じことを表すものでも、複数の言葉が存在しています。

プログラムも同じです。
コンピュータが同じように動くものでも、
プログラムが複数の組み方が存在しています。

あなたが市役所まで行く、としましょう。
市役所までの道のりはひとつではありません。
あなたが知っているよりももっと近道があるかもしれません。
プログラムも同じように あなたが組んだものより
もっと速く動くプログラムがあるかもしれません。

期待通りに動くプログラムが出来たとしても
もっと速く、効率的に動くプログラムがあるかもしれないのです。

出来たからこれでいい、と決めず
プログラムを見返したり、
誰かにコードを見てもらったりしてみてください。

新しい発見があるかもしれません。

自分の知らない知識や技術を吸収することで
また違う正解が見つかることもあるでしょう。

今は正解がひとつかもしれませんが
時間がたつと違う正解が増えているかもしれないのです。

もし、あなたがこれからもずっとプログラムを組み続けたい
と思うのであれば、
「もっといい方法があるんじゃないか」
という意識を持ち続けてください。

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