プログラミングは好きですか?
プログラムをはじめる人へ、伝えたいこと。
はじめの記事はこちら
- プログラムとは (2019/03/29掲載)
- プログラムの基本構造 ← 今回の記事
- プログラマーの心得 (2019/03/31掲載)
- プログラムは、プログラミング言語で覚えてはならない
- プログラミングの学習をはじめる前に覚えておきたいこと
- プログラミングする前の準備
- さぁ、やってみよう
プログラムを構成するもの
プログラムとは、「行動の順序や内容を表すもの」です。
プログラムは
「行動の順序」を表すもの
「行動の内容」を表すもの
の 2種類で構成されます。
「行動の順序」を表すもの
「行動の順序」は「行動の内容」を
行動する順番に列挙したものです。
- 行動の内容A
- 行動の内容B
- 行動の内容C ..
前回の記事で例に出したプログラムの
行動の順番を表すと 以下のようになります
前回の記事で例に出したプログラム
あなたがWEBブラウザを起動し、
アドレスバーに文字を入力して検索し、
ブラウザに表示されるURLを選択して
見たいWEBサイトを開く。
行動の順番
- WEBブラウザを起動する
- 検索キーワードが掲載されたWEBサイトを検索する
- 検索結果から、見たいWEBサイトを指定する
- 指定された URLを表示する
「行動の内容」を表すもの
行動の内容は、上記でいう
「WEBブラウザを起動する」や
「検索キーワードが掲載されたWEBサイトを検索する」などを表すものです。
行動の内容は、
①入力
②処理
③出力
の 3つで構成されます。
例) WEBブラウザを起動する
①入力 > 起動するWEBブラウザ (Chrome, Firefox, Edge など)
②処理 > WEBブラウザを起動
③出力 > 画面にWEBブラウザを表示
例) 検索キーワードが掲載されたWEBサイトを検索する
①入力 > 検索キーワード
②処理 > WEBサイトを検索
③出力 > 検索結果をWEBブラウザに表示
プログラムの基本構造
プログラムは「行動の順序」と「行動の内容」を組み合わせることが
基本構造となっており、量に違いはありますが
この基本構造は変わりません。
プログラムの最小単位は「行動の内容」です。
上記「行動の内容」として紹介した例では
「②処理 > WEBサイトを検索」としていますが、
実はこれは「行動の順序」を表すものでもあります。
実は「行動の内容」を細分化すると
「行動の順序」と「行動の内容」を表したものになるのです。
「行動の内容」を細分化
「検索キーワードが掲載されたWEBサイトを検索する」という
行動の内容は 以下で構成されていました。
①入力 > 検索キーワード
②処理 > WEBサイトを検索
③出力 > 検索結果をWEBブラウザに表示
「②処理 > WEBサイトを検索」を細分化してみましょう。
行動の順序
- 検索キーワードが含まれるWEBサイトを検索する
- WEBサイトからURLとタイトル、記事概要を抽出する
- 抽出した文字を加工・成型する
- 加工・成型した文字をWEBブラウザに表示する
行動の内容 1.検索キーワードが含まれるWEBサイトを検索する
①入力 > 検索キーワード
②処理 > WEBサイト内の文字に検索キーワードが含まれているかを確認
③出力 > 検索キーワードを含む URL
行動の内容 2.WEBサイトからURLとタイトル、記事概要を抽出する
①入力 > WEBサイトのURL
②処理 > URLへアクセスし、タイトル, 記事概要の文字を抽出
③出力 > URL, タイトル, 記事概要
プログラムは基本構造の積み重ね
プログラムは「基本構造」として紹介した
「行動の順序」と「行動の内容」が
何重にも積み重なって出来ている、というのが
ご理解いただけたでしょうか。
巨大なプログラムになると
何百、何千もの処理が積み重なっていきます。
しかし、いくら巨大になっていても
この「基本構造」から外れることはありません。
この「基本構造」さえ覚えておけば、
プログラムがいくら巨大であっても
どう処理されているかを理解することは できるのです。
プログラマーの心得
プログラミングに限った話ではありませんが、
いつかは壁にぶつかります。
プログラミングをはじめると、
予想以上に早く 壁にぶつかることになるでしょう。
プログラミングを続けるために
プログラムとどう向き合うか。
次回はそんなお話を紹介します。